1. はじめに
パパ活に限らず、マッチングアプリを通じて初めて顔合わせをする機会は、メッセージやプロフィール写真だけでは分からない実際の雰囲気を確認できる重要なイベントです。とはいえ、その顔合わせ当日に「どこで待ち合わせるか?」だけではなく「どんな服装を目印に伝えるか?」について、深く考えている人はどれぐらいいるのでしょうか?
今回はスムーズに合流するための服装上のポイントや、待ち合わせの場所選び、さらに「そもそも第一印象を良くする服装とは?」という基本までまとめていきます。
2. ありがちな「黒いジャケットを着ています」
男性に聞きたいのですが、初めての顔合わせ前に「黒いジャケットを着ています」「白いシャツを着ます」といった、ごくありふれた服装情報だけを相手に伝えていないでしょうか。これの何が問題なのか考えてみましょう。
2-1. 目印にならない理由
黒いジャケットや白いシャツは、ビジネスシーンや大人の外出時には定番中の定番であり、街を見回せば似たような格好をしている人は実に多い。待ち合わせの場が駅周辺や繁華街であれば、同じような男性が何人も歩いている状況が想像できるでしょう。相手からすれば「黒いジャケットと言われても、あちらこちらにいるから分からない」「全員似たように見える」と戸惑ってしまいます。
さらに黒やグレー、ネイビーといった暗めの色は、夜だったり屋内の待ち合わせだと混同しがち。ビジネス用の無難なスーツを着ている中年男性が多数行き交う環境だと、集団に埋没してしまう可能性は高いでしょう。
2-2. 遠くから確認して逃げる?
マッチングアプリでは、実際に会う瞬間まで相手がどんな雰囲気なのか確信が持てないケースも多いです。たとえば、待ち合わせ場所の近くに来て、待っている女性の姿を確認したところ、「ちょっとイメージと違うかも」と感じた。そんなとき、自分の格好がありがちな場合、気づかれずに去っても指摘されにくいので、そもそも女性にありがちな服装を伝える時点で、これを疑われるかもしれません。この時点で受け取った女性側は、「もしかして逃げるのでは?」と疑念を抱かれるので、印象はよくありません。
これはもちろん、女性側の立場からも同じですが、ある意味では、その逃げる行動は女性にとっての自己防衛策とも言えます。「聞いていたより大幅に太っている」「何か危険なにおいする」など、女性のほうが怖い思いをしないためにやむを得ず逃げる猶予は残しておきたいという気持ちは、理解できなくはないでしょう。
いずれにしても、「逃げる」ということは今回のテーマから外して、服装のポイントについて話を戻しましょう。
3. 第一印象を良くする服装マナーと注意点
服装の伝え方以前に、そもそもの身だしなみや第一印象の作り方ができていなければ、どんなに目印を意識したところで相手からの評価は上がりにくいです。「なんだかだらしないな」「年齢相応の落ち着きが感じられない」など、負のイメージを持たれてしまうと、顔合わせ以降の関係は続かないかもしれないのです。
3-1. 清潔感とTPOを最優先に
年齢を重ねるほど、「無難な服装」で済ませたくなるという人は多いでしょう。でも、大人の男こそ、どんな場所に行くのか、相手との距離感はどれくらいかなど、TPOを考慮した服装選びが重要ともいえます。パパ活において、女性が求めるのは最優先事項は経済力なので、外見は重視されないと思われがちですが、それでも最低限の“安心感”と“品の良さ”がないと、女性に「このおじさんとは一緒にいたくない」という気持ちにさせてしまうので注意が必要なのです。
- ジャケットやシャツにシワはないか
- シャツの襟は汚れていないか
- 靴は磨いてあるか
- 髪型やヒゲは整っているか
こうした基本的な点がしっかりしているだけで、女性の印象は大きく変わります。顔の造形やスタイルはなかなか変えられるものではないですが、清潔感を保っていれば「ダンディだな」「渋いな」という印象に転じることはあります。ハゲていたって、「おしゃれハゲ」と思われれば良いのですから。
3-2. 目立つ格好かフォーマルか、絶妙なバランスを考える
「相手に見つけてもらいやすいように、派手な色や柄にすべきなのか?」と迷う場合もある。たとえば、赤いジャケットや黄色いニットなどは確かに目立つが、おじさん世代が着こなすには相応のセンスと勇気が必要。周囲の視線が気になる人や、コーディネートに自信がない人にはハードルが高いでしょう。
一方で、普通すぎる無彩色のスーツやコートだけでは、前述のように個性を失いがち。そこでおすすめなのが、「全体は落ち着いた色合いにしつつ、小物やネクタイでワンポイントの差し色を入れる」というやり方。具体的には、ジャケットはネイビーや黒でも、シャツを淡いピンクにしたり、ネクタイをボルドーや紺×白ドットのようにアクセントのある柄にすると、パッと見で分かりやすくなります。メッセージで「ダークスーツにピンクのシャツで〜」や「○○色のネクタイをしています」と伝えれば、目印になりうるでしょう。
4. スムーズに合流するための実践的な目印テクニック
さらに初めて会うときの探しやすさが格段に上がるテクニックについて考えましょう。シャツやネクタイ以外のプラスアルファでも、相手に探すストレスを軽減させる働きがあるのです。
4-1. スーツ、カジュアルそれぞれで役立つ服装テクニック
スーツスタイルでの待ち合わせであれば、ネクタイに注目しがちですが、目印として意識するなら靴下や靴を活かすのも一手です。たとえば、黒のスーツでも「紺色と白のストライプ柄の靴下を履いています」「茶色の革靴を履いています」などと伝えると、意外と見分けがつきやすいものです。
また、カジュアルスタイルの場合は帽子やマフラーを使う方法があります。帽子ならベースボールキャップやハットをかぶるだけでもパッと目につきやすく、「グレーのニット帽をかぶっています」と伝えれば見失われにくいでしょう。マフラーも、たとえばワインレッドやチェック柄など少し色味のあるものを選ぶと、遠目からでも確認しやすいです。
4-2. 小物を使った印象づけと目印の活用
人間の視線は意外と小物に注がれることがあります。特にメガネやバッグ、腕時計のようなアイテムは、相手が印象を持ちやすい要素でもあるため、目印として活用するのに向いているのです。
たとえば、「黒縁のメガネをかけています」と伝えるだけでも、メガネをかけない人との違いが一目瞭然ですし、「青いリュックを背負っています」や「キャメルのトートバッグを持っています」といった情報も、遠くから見つけやすいでしょう。腕時計も、ステンレスベルトか革ベルトかで見た目がだいぶ変わります。「茶色のレザーベルトの腕時計をしています」と言えば、袖口から少し見えたときに「この人だ」とすぐ判断できるかもしれません。
物をテーブルに置くという手段もあります。初めにカフェで待つ場合など、「ノートPCを開いています」「オレンジのハンカチをテーブルに出しておきます」と伝えれば、女性が店内に入ったときに「それを持っている人」を探せばいいので合流がスムーズになります。これは着席して待っているときに有効なテクニックです。
5. 実践!服装特徴の伝え方サンプル
ここからは実際に、どのように服装を伝えれば分かりやすいか、具体的な例を挙げてみます。相手へのメッセージを書く際に参考にしてみてください。
5-1. 仕事帰りのフォーマルスタイルの場合
平日の夕方や夜に合流する場合は、スーツやジャケット姿が多いでしょう。
- 「ダークグレーのスーツに焦げ茶色の革靴を履いています。ネクタイは青、ボルドー、イエローのストライプで、靴下が赤と黒のボーダーになっているので、分かりやすいと思います」
- 「黒いジェケットで、インナーは白のTシャツでスニーカーもアディダスの白。腕時計のベルトが茶色の革なので、それも目印になるかもしれません。あと、黒のブリーフケースを持ってます」
ここでポイントなのは、「シャツやネクタイ」だけでなく、靴や靴下、腕時計ベルトなど、人と差をつけやすいディテールをきちんと伝えることです。「それなら見つけやすそう」という安心感を相手に与えられます。
5-2. カジュアルスタイルで気軽に会う場合
休日の昼にカフェで待ち合わせするとしましょう。
- 「白のNIKEのスニーカーに、紺色のデニムを履いています。グレーのニット帽をかぶって、オレンジのセーターを着ているので、分かると思います」
- 「ダウンジャケットは黒ですが、足元は明るめの白スニーカーなので、そこを目印にしてください」
このように帽子やマフラー、スニーカーの色をわざわざ伝えるだけでも、「ああ、あの人だ」とすぐ発見してもらえる可能性が高まります。また、「ショルダーバッグ」や「トートバッグ」の色を具体的に言及するのも手です。
6. まとめ
初めての顔合わせで「どんな服装で来られますか?」と聞かれたとき、「黒いジャケットを着てます」「白いシャツです」とだけ答えてしまう人は多いようです。しかし、それだけでは目印として機能しにくく、相手から見つけてもらえない可能性が高くなります。これだけでも女性から、マイナスなイメージを持たれかねません。
そうならないためには、自分の服装のどの部分が特徴的か、あるいはどこを目印にしてもらうと発見しやすいかを考え、きちんとメッセージで伝える必要があります。シャツやネクタイの色だけでなく、靴や靴下、帽子、マフラー、メガネ、バッグ、腕時計、さらにはテーブルに置く小物など、多彩なポイントを活用すれば、たとえスーツ姿の人が多い場所でも差をつけることができるでしょう。
またこれは、自分の身なりを見直すきっかけにもなります。清潔感やTPOを守りつつ、適度に個性をアピールできるスタルで、相手に好印象を与える状況を整えてみてください。それが結果的には大人の関係を築くうえでの、最初の一歩を成功に導くカギとなるはずです。