パパ活のおけるダークな性格の発露

パパ活全般

興味深い本を読んだので少しそれについて書いてみます。

私は目を通したのは、人間の心の闇、いわゆる「ダークな性格特性」について解説した書籍。一般的に「ダークトライアド」と呼ばれるマキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズムに、近年注目されているサディズムを加えた四つの特性があり、これらの特性の「芽」とも呼べるものは、程度の差こそあれ、多くの人間が持ち合わせていると考えらているらしいです。

それぞれどのようなものか解説すると・・・

  1. マキャベリアニズム (Machiavellianism)
    • 本質: 目的のためなら手段を選ばない、計算高く、操作的な傾向。
    • 解説: イタリアの思想家ニッコロ・マキャヴェッリの著作『君主論』に由来するこの特性を持つ者は、他者を道具として見なし、自己の利益を最大化するためになりふり構わず行動する。長期的な戦略を立て、冷徹に人間関係を操ることに長けている。彼らにとって、感情は利用するものであり、共感や道徳は二の次だ。抜け目なく立ち回り、社会的な成功を収めることもあるが、その裏では多くの犠牲が払われていることも少なくない。
  2. サイコパシー (Psychopathy)
    • 本質: 共感性の欠如、衝動性、刺激希求性、表面的な魅力。
    • 解説: サイコパシーを持つ者は、他者の感情を理解したり共有したりすることが極めて困難だ。罪悪感や後悔の念も薄く、平然と嘘をつき、反社会的な行動に手を染めることがある。一見すると魅力的で口達者な人物に見えることもあるが、それは他者を操るための仮面に過ぎない。衝動的でスリルを求める傾向が強く、退屈を嫌う。彼らにとっては、社会のルールや他者の権利よりも、自己の欲求を満たすことが最優先事項なのだ。
  3. ナルシシズム (Narcissism)
    • 本質: 自己中心的で誇大的な自己イメージ、賞賛への渇望、特権意識。
    • 解説: ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来するこの特性を持つ者は、自分は特別で優れていると信じ込み、他者からの賞賛や注目を常に求める。自己愛が極端に強く、他者を見下したり、自分の目的のために利用したりする傾向がある。批判に対しては過剰に敏感で、しばしば怒りや屈辱感を露わにする。彼らの壮大な自己イメージの裏には、実は脆く傷つきやすい自尊心が隠れていることも少なくない。
  4. サディズム (Sadism)
    • 本質: 他者の苦痛や屈辱から快楽を得る傾向。
    • 解説: フランスの小説家マルキ・ド・サドに由来するこの特性を持つ者は、他人が肉体的あるいは精神的な苦痛を感じるのを見ることで、興奮や満足感を覚える。これは必ずしも物理的な暴力に限らず、言葉による攻撃や精神的な操作によって相手を苦しめることも含まれる。ダークトライアドの特性を持つ者が自己の利益のために他者を利用するのとは異なり、サディストは他者の苦痛そのものが目的となる場合がある。日常生活におけるサディズムは、残酷なジョークを好んだり、他人の失敗を喜んだりする形で現れることもある。

心理学の研究では、これらの特性は「あるかないか」の二元論ではなく、「どの程度強く持っているか」というスペクトラム(連続体)として捉えられることが多いらしい。つまり、完全にゼロという人間は稀で、誰しもが日常生活の中で、マキャベリアン的な計算をしたり、自己中心的な欲求に駆られたり、他人の不幸を密かに喜んだりする瞬間があるかもしれということです。

この「闇」が、「パパ活」という金銭と欲望が露骨に交差する舞台で、パパと呼ばれる男たちの中でどのように蠢き、パパ活女子たちにどのように牙を剥くのか。おそらく、PJのみなさんには心当たりのある状況なのではないでしょうか?

パパ活におけるダークなパパの典型的な振る舞い

  1. マキャベリアン・パパ:「コスパ」と「支配」を追求する投資家
    • 本質的アプローチ: パパ活女子を「投資対象」あるいは「都合の良いサービス提供者」と見なし、最小限のコストで最大限の満足(性的欲求、自尊心の充足、プライドの維持など)を得ようと画策する。関係性は全て計算ずくだ。
    • 代表的なアクション例:
      • 巧妙な「契約」と条件提示: 初対面から、援助額、会う頻度、求める関係性(食事のみ、大人の関係ありなど)を細かく提示し、合意を盾に女子を縛る。「この金額なら、これくらいのことは期待してもいいよね?」と、暗にプレッシャーをかける。
      • 「お手当」をチラつかせたコントロール: 女子の経済状況や弱みを見抜き、金銭を人質にして自分の要求を通そうとする。「今月頑張ってくれたら、特別ボーナスを考えようかな」などと、期待を持たせて意のままに操ろうとする。
      • 情報操作と駆け引き: 他のパパ活女子の存在を匂わせたり、自身の経済状況を過小/過大に伝えたりすることで、女子の危機感や期待感を煽り、自分に有利な状況を作り出す。
      • 感情労働の強要と搾取: 金銭を支払っていることを大義名分に、女子に対して常に笑顔で、聞き分けが良く、自分の話に熱心に耳を傾けることを要求する。女子の本当の感情には無頓着だ。
      • 「卒業」という名の冷酷な切り捨て: 女子が年齢を重ねたり、自分の要求に応えられなくなったり、あるいはより「コスパの良い」相手を見つけたりすると、事前に何の前触れもなく、一方的に関係を終了させる。
  2. サイコパス・パパ:「刺激」と「使い捨て」を愉しむ狩人
    • 本質的アプローチ: 共感性の欠如から、パパ活女子を単なる刺激的な玩具、あるいは短期的な欲望のはけ口としか見ていない。罪悪感なく嘘をつき、平気で約束を破り、飽きたら何の躊躇もなく捨てる。
    • 代表的なアクション例:
      • 過剰な演出と瞬間的な「投資」: 関係の初期に、高級レストラン、高価なプレゼント、多額のお手当といった「ラブボミング」で女子の心を掴む。しかし、それは長続きしない。
      • ルール無用の要求とスリル追求: 事前の取り決めを無視し、突然過激な性的要求をしたり、危険な場所へ連れ出したりする。女子の困惑や恐怖を面白がる傾向すらある。
      • 虚言と責任逃れ: 援助の約束を平気で反故にし、それを追及されると嘘や言い訳を重ねる。時には女子のせいにすることさえある。「君が期待させるようなことを言ったからだ」など。
      • 複数の「獲物」を同時進行: 罪悪感なく複数のパパ活女子と関係を持ち、それぞれに異なる嘘をついている。発覚しても悪びれる様子はない。
      • 突然の失踪(ゴースティング): 何の説明もなく、ある日突然全ての連絡を絶ち、女子の前から姿を消す。女子がどれほど困惑し傷つこうと、彼には関係のないことだ。
  3. ナルシスト・パパ:「賞賛」と「若さの吸収」を渇望する王様
    • 本質的アプローチ: パパ活女子を、自分の若さ、魅力、経済力を誇示するためのトロフィー、あるいは自分を無条件に賞賛し続ける従者として扱う。常に自分が中心でなければ気が済まない。
    • 代表的なアクション例:
      • 延々と続く武勇伝と自慢話: 会うたびに自分の仕事の成功談、過去のモテ話、高価な買い物自慢などを繰り返し、女子からの「すごいですね!」「さすがです!」という言葉を強要する。
      • 「若い子を連れている俺」アピール: わざと人目につく場所で女子とデートし、周囲に自分の経済力や「若さ」を見せつけようとする。女子はそのためのアクセサリーだ。
      • 見返りを求める「施し」: プレゼントや食事は「与えてやっている」という意識が強く、それに対して女子が十分な感謝や賞賛を示さないと露骨に不機嫌になる。「これだけのことをしてやってるんだから、もっと喜べ」と。
      • 女子の意見や感情の軽視: 女子の話は上の空で聞いているか、自分の話にすり替える。女子が悩みを打ち明けても、自分の経験談に持ち込み、結局は自己賞賛で終わる。
      • 嫉妬と束縛(意外な形で): 女子が他のパパの存在を匂わせたり、自分以外のことに興味を示したりすると、プライドが傷つけられたと感じ、機嫌を損ねる。ただし、それは女子への愛情からではなく、自己愛からくるものだ。
  4. サディスティック・パパ:「支配」と「屈辱」に歪んだ悦びを見出す暴君
    • 本質的アプローチ: 金銭的な優位性を利用して、パパ活女子を精神的、経済的、時には肉体的に追い込み、その苦痛や屈辱的な姿を見て歪んだ快楽を得る。支配欲が極めて強い。
    • 代表的なアクション例:
      • 金銭を盾にした無理難題の強要: 「これだけ払っているのだから」と、女子が嫌がる行為や屈辱的な要求を平然と行う。断れば援助を打ち切ることを示唆し、精神的に追い詰める。
      • 人格否定や侮辱による精神的支配: 女子の容姿、知性、家庭環境などを執拗に貶し、自尊心を徹底的に破壊する。「君みたいな子にこれだけしてあげるのは俺くらいだ」と恩着せがましく言いながら、精神的隷属状態に置こうとする。
      • 意図的な「焦らし」と「失望」: 約束したお手当をわざと遅らせたり、減額したりして女子を困窮させ、その反応を見て楽しむ。期待を持たせては裏切ることを繰り返す。
      • 公然の場での羞恥プレイ: 他の客がいるレストランなどで、わざと女子に恥をかかせるような言動を取る。周囲の目を気にさせることで、より一層の屈辱感を与える。
      • 性的搾取と尊厳の蹂躙: 同意のない性的行為や、屈辱的なプレイを強要する。女子の嫌悪感や苦痛を性的興奮の対象とする。これは明白な加害行為だ。

これらのダークな特性を持つパパたちは、その歪んだ欲求を満たすために、巧みに女子たちを操り、利用し、時には心を壊していくわけです。

おそらく、彼らにとってパパ活女子は、対等な人間ではなく、自分の欲望を満たすための「手段」あるいは「道具」に過ぎないことが多いのでしょう。その甘い言葉や一時的な優しさの裏に潜む冷酷な本性を見誤れば、待っているのは利用された後の深い絶望かもしれません。

今回は男性側にスポットを当ててみましたが、当然女性側にも「ダークな性格特性」の持ち主はいます。こういう闇の部分を考え、書き連ねるのは心がつかれるので、それはまた別の機会で。

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