1. はじめに
パパ活は単なるデートや交際ではなく、そこには「金銭」という要素が絡んでくるため、一般的な恋愛とは異なる力関係が発生します。特に40代、50代の男性にとっては、金銭的な余裕や経験がある分、相手に対して「権力」を持っていると感じやすい場面が多いでしょう。しかし、権力を持つと、その人の本質や人間性が露わになります。
今回は、パパ活における「権力」がどのように人間性を映し出すのか、そして権力欲をどのように制御して、健全な関係を築くかを考えていきます。
2. パパ活における権力の正体とは?
2-1. 金銭と権力の関係
パパ活における最大の要素はずばり、「お手当」です。男性が金銭的に女性をサポートすることで、女性との関係が成り立つ=パパ活をいっていいでしょう。しかし、この「お金」が時に「権力」をふるう道具になることがあります。男性には少なからず「お金を出しているから、自分の望み通りにすべきだ」という考えがあるはず。しかし、これが制御できないと、女性に対する支配的な態度につながります。いわゆる「おれが稼いでるんだから」と妻を下に見る“モラハラ夫”に通じるところがありますね。
パパ活ではお金が力の象徴となり、それが行動や言動に現れることがあります。男性側は「安くないお金を出しているんだから、要求をきくのは当然」と主張する一方で、女性側は求められることに対して金額の差を感じたり、自分自身に値段をつけられたような感覚になったり、お金ですべてをコントロールしようとする男性に嫌悪感を持つこともあるのです。「金で女が何でも言うこと聞くと思ったら大間違いだよ」というのが本音ではないでしょうか。
2-2. デートにおけるパワーバランス
デート中でも、パワーバランスは常に変動しています。一部の男性は毅然とした態度と横柄な態度の違いを分かっていない人がいます。例えばレストランで食事デートをしているとき、店員に失礼な態度があったとします。ここで男性は冷静な態度でお店のマネージャーを呼び、状況を説明して接客の改善を求めたとすると、女性は頼れる男性だと思うでしょう。しかし、男性がその場で店員に対してキレて、暴言を吐いたりしたらどうでしょう。これでは失礼な店員以上に礼を欠いた客として見えるので、女性は違和感や不安を感じるでしょう。「お金を出しているのはこっちだ」という考え方は、こういうサービスを受ける場所でも露見してしまいます。
男性は自分の力を誤った形で誇示すると、女性は心を閉ざしてしまい、デートがうまく進まなくなることがあります。お互いが対等であるという意識を持つことが大切です。お金を出すことが優位性を意味するのではなく、むしろ相手への思いやりとして捉えるべきです。
3. 権力を持つことで見える人間性
3-1. 支配欲と自己中心的な行動
権力を持つと、その人の本質が見えやすくなります。職場の同僚で嫌な人はいないでしょうか?その人が昇進して権限という力を持つと、もっと嫌な人になると思いませんか?嫌な人は嫌な力の使い方をして、その影響範囲を広げてしまうのです。
これはパパ活においても同じで、お金を出す男性は「自分が女性を支配している」という感覚に陥りやすく、その結果、自己中心的な行動を取ってしまうことがあります。「自分の時間や都合に合わせるべきだ」という態度や、女性の意思を無視した行動がそれに該当します。
ホテルで営みをするときに自身の性癖を押し付けたり、旅行先の宿を女性と相談なく勝手に決めたり、女性の欲しいものを聞かずにサプライズでプレゼントをする男性は、女性が何も言わなくても心の中ではドン引きしている可能性が高いので要注意です。
3-2. 権力を正しく使う男性の特徴
一方で、権力を持ちながらもそれをうまく制御できる男性は、女性に対して思いやりを持ち、バランスの取れた関係を築くことができます。権力を誇示するのではなく、女性との関係を深めるためにお金や力を使う姿勢が理想の姿といえるのではないでしょうか。長い時間を一緒に過ごしたいときは、早く女性が帰宅できるようにタクシー代を渡したり、旅行に行く際は女性と24時間を買い取るつもりでお手当を増やすといったことが一例です。
もちろん、男性使えるお金、女性が求めるお金は人それぞれなので、お互いの利益になるように相談して、関係を深めるために協力することが一番だと私は思っています。お金は使いすぎず、求めすぎずが長続きするコツです。
4. まとめ:パパ活における権力と人間性のバランス
パパ活では、お金を持つことで自然と「権力」を感じやすくなります。しかし、その権力の使い方によって、男性の本質や人間性が見えてしまうこともあるので、自己中心的な支配的な態度ではなく、相手をリスペクトし、信頼関係を築くことが大切です。力を持つこと自体は悪いことではありませんが、その使い方を誤ると関係が壊れやすくなります。パパ活においては、お金の力に頼りすぎず、相手との健全で対等な関係を築くことを心がけるべきです。
40〜50代以上の男性は、長年の経験や社会的な地位が「権力」として現れることが多いでしょう。しかし、女性に対してその力を誇示しすぎることなく、むしろ包容力や理解を示すことが、本当の意味で成功するパパ活の秘訣です。逆に女性側も、ガツガツお金を求めてくるのであれば距離を置くべきでしょう。「金の切れ目が縁の切れ目」と言いますが、こちらがお金を出す気にならなくなると、そういう女性はすぐに離れていきます。それよりも、こちらの状況を理解してバランスを取ってくれる女性の方が良いと思いませんか?
相手をコントロールしようとするのではなく、互いに満足できる関係を築けるよう、心の余裕を持って接することで、私はそういう女性との関係を長く続けられると信じています。