パパ活ブログでいろいろ発信する意義を考えてみた

パパ活全般

1. はじめに

極めてプライベートな関係である「パパ活」は、本来他人にはあまり知られたくないことのはず。にも関わらず、パパ活に関する情報をブログやSNSで公開している人が少なくありません。

何かの記事で読んだのですが、経済的な援助と感情的なつながりが恋愛やパートナーシップの一部として存在し、それがより明確な形で表れてたのが「パパ活」だと。この現象は、社会や文化における「新しい恋愛の形」として見られているようです。確かに「にほんのブログ村のカテゴリーは【恋愛>パパ活】」になっています。なるほど、パパ活の報告は恋バナ感覚なのか。

いや、ただそれは便宜上カテゴライズされているだけで、実際は「経済的関係と感情的関係の境界にあるグレーゾーン」であり、余裕ある男性があたかも成功したハリウッドスターが慈善事業に取り組むような姿勢で経済的困窮からただの暇つぶしまで幅広い目的で参入する女子をつまみ食いしているというのが、社会的なパパ活の見られ方のはず。

こうした社会の厳しい目が向けられているなか、リスキーともいえる情報発信を行うのは何ゆえなのでしょうか。ブログというメディアを通じて情報を発信することには大きな意義があると思っています。自分の経験をシェアすることで、同じような状況にいる人たちに役立つ情報を提供し、自身の活動状況を俯瞰的に見て整理する手助けにもなります。しかし、それにパパ活を当てはめてよいのでしょうか?

考えが行ったり来たりしていますが、まずは私が参考にしているパパ活ブログを紹介しながら、パパ活ブログで情報発信を行う理由やその意義について少し掘り下げていこうと思います。

2. 私が愛読するパパ活ブログ

アラフィフと女子大生のパパ活ブログ

50代からパパ活をはじめたジミーさんによるブログで、これからパパ活をはじめようとしている人やパパ活定期派の人に向けて発信されています。ジミーさんが50代、P活歴5年、定期派という点が自分と近く、勝手にシンパシーを感じて男性のパパ活ブログで一番チェックしています。少々緊張しながら紹介の許可をお願いしたところ、OKをいただけたので取り上げさせてもらいました。

ジミーさんブログは、定期で交際している女性とのデート報告を軸に、時折、新しいPJとの顔合わせや、アプリを使った感想、そして合間合間に語られるご自身のパパ活観が興味深いです。パパ活ってマニュアル的なネット記事などはありますが、基本的には自分で方針を考えて体験して、そこからスタイルを作っていくものだと思っています。パパ活をやっている友だちがいない限り、他人はどういう考えで、どういうふうに動いているのかわからないので、こうして考え方を発信してもらえると自身のパパ活と照らし合わせて、「ああ、自分だけじゃないんだ」とか「なるほど、この人はそういう考えでそうしているんだ」などなど、とても参考になります。

私が一番楽しく読ませてもらうのは、やはりデートの記録。(薄い話しかできないPJが多いなか)きちんとテンポよく会話できたときの満足感や、会っているPJがアプリを退会したことを報告してくれた(自分に絞ってくれた)ときの喜び、大人会に至る前のドキドキ感。「あーー、わかるわー」と共感の嵐です。

また、箸休め的にパパ活とは直接関係ないような話題や日々のちょっとしたイベントについての投稿もあり、かなりバランスを取りながらブログ発信されているように感じています。ずっと体験談だとお腹いっぱいになるし、アドバイス的な記事ばかりだと頭に入らなくなるので、仕事の合間に感じたこととか、普通の旅行の記録とかを読むと、ブログ主さんの人柄が見えて、以降の記事の見え方が変わったりします。

最近はジミーさんに倣って、単独定期派になろうかと考えています。そうなると選択肢としては東京の彼女だけになるので、距離があり迷いますが・・・。

パパ活を語る普通のOLアラサー女子

タイトルから分かる通り、女性側のブログです。ブログ主は百合さんで、彼女の視点からパパ活のリアルな状況を描いています。パパと会ってデートする状況は克明に描かれていて、とても読みやすい文章なのですが、男としてはぐさりぐさりと胸にナイフを突き立てられるような感覚に襲われるので、一度のたくさんの記事を読むと致命傷になりかねない危うさもあります。

女性にしかわからない苦悩や葛藤に満ちあふれており、男性側からは見えづらい面が明かされています。多くの女性が発信するパパ活ブログ、SNSのあのなんともライトでカジュアルな雰囲気とは一線を画す、パパ活の光と影を、影多めで書き連ねた「裏・枕草子」とでもいいましょうか、”枕”のことはあれこれ男には耳の痛い話が多めで書かれています。

パパ活をしている人には、ぜひ男女問わず読んでいただきたいとの想いから取り上げさせてもらいました。百合さんのパパ活へ至る経緯も赤裸々に描かれているのでそこは重めではありますが、同じ世界にいる人間としては知っておかなければならない現実だと思うので、ぜひご一読いただきたいです。ちなみにこのブログをベースにした同名コミックがめちゃコミやシーモア、LINEマンガで配信されているので、手早く内容を把握したい方はそちらもおすすめです。

このブログを読んだことで、私のパパ活への価値観は大きく変化しました。女性側の視点なくして、円滑なパパ活はなし得ません。自分の言動、行動がどう見られているのか。いま女性が見せている笑顔は本心なのか。裏側にある女性たちのネガティブは感情は、本来は知らなくていいことなのかしれないです。それをお金で買っているという考えもあるかもしれません。ビジネスの世界でもよく「顔で笑って心で泣いて」というシーンがありますが、その経済的な交換にさらにパパ活には感情的な関係も絡むため、事態をより厄介にしているともえいます。しかし、少なくとも私はその現実から目を背けずに向き合っていたいという想いです。

綺麗事を並べて格好をつけているわけではありません。どのような想いを受け取ろうが、私は女性を伴ってホテルへ一緒に行き、ベッドに入って然るべきシチュエーションになれば、いきり立った愚息を彼女たちの内側へ預けて快楽に耽る、ただのスケベおやじに他ならないのですから。

余談ですがブログ紹介を百合さんに打診した際、帰ってきた返信はとても丁寧で、記事で取り上げることを快諾いただきつつ、さりげなくこちらのブログも褒めていただきました。それほど長くない文章でも、人となりは伝わってきますね。これは多くの男性が魅了されるのもうなづけます。

3. なぜ人はパパ活の記録をブログにするのか?

前述した通り、パパ活は本来プライベートで秘密にしておきたいこと。にもかかわらず、なぜ多くの人がパパ活の記録をブログに書き、ネット上に公開するのでしょうか?

まずは情報提供という純粋な動機です。パパ活を始めたいがどうしていいかわからない初心者に向けて、自らの経験を役立てたいという気持ちが、ブログを書く動機となっているのでしょう。経験者が自身の失敗談や成功談を共有することで、他の人の参考になることを願う、いわば「社会的貢献」の一環としてブログを執筆しているケースです。

また、秘密を吐き出したいという心理が働いていることも考えられます。パパ活は多くの場合、知り合いに明かせない秘密の活動。活動するなかで生まれるさまざまな感情を誰かに共有したいという欲求が、ブログ執筆に駆り立てるのかもしれません。特に、怒りや悲しみなどネガティブな感情にとらわれているときは、記事にぶつけることで心のバランスを保とうとする人もいるはずです。

これは人によりますが、自己顕示欲の表れもあります。男性であれば「かわいい女性とマッチングできた」「いいセックスができた」、女性であれば「太いパパを見つけた」「欲しかったプレゼントがもらえた」といった成功体験は、誰かに誇りたくなるものです。リアルな知り合いに自慢することは、当然ながら難しい。そこで匿名性を利用して、ネット上でその成功体験をシェアし、自己満足感を得るという行動に繋がっていると考えられます。

さらに見方を変えると、パパ活の体験をコンテンツとしてマネタイズする目的もあります。ブログを通じて広告収入を得たり、有料コンテンツに転用したり、はたまたアドバイザー、コンサルタントとして相談料を受けとるなど、ビジネスとして活用する人もいます。自分の体験を「商品」として提供することで、さらなる収入を得るという動機は、数々のパパ活ブログの人気を支えている要因の一つです。

4. パパ活ブログの未来と交流の可能性

パパ活に関するブログは、特定の読者層(肯定派、否定派を含めた)に向けた個人的な情報共有の場でありながら、性文化の一部として社会に貢献しようとする側面を持っています。ブログを通じて、パパ活を経験している者同士が自らの悩みや考えを共有することで、パパ活における感情的な摩擦やトラブル回避の方法を模索し、コミュニティが形成される可能性があります。これは、現代の消費社会における「個人主義的な恋愛」に対する一つの回答でもあり、他者との共感や情報の共有が、何らかの事情でパパ活をする者の孤独感を軽減するという側面も含んでいるのではないでしょうか。

さらに、性文化や男女関係に対する社会的なステレオタイプに対抗する可能性を秘めています。従来の恋愛や婚姻制度に対する代替的なアプローチとして、パパ活は社会学的に興味深い現象です。こうした新しい形の関係性をブログで議論し、読者と意見を交換することで、性文化や男女間の新しい枠組みが生まれてくる可能性がないとはいえません。多くの企業がサービスを提供し、もはや一大産業になっているパパ活を、「援助交際の隠れ蓑」と言ってしまえばそれまでですが、参加する人が後を絶たない状況を見ると、それだけでは片付けられない域に達しているといえ、行く末を見守る価値はあると私は考えます。

5. これから発信したいこと

ではそのパパ活ブログで、自分は何をやっていくつもりなのかを考えました。私はこれまで、パパ活についての総論や具体的な交際のノウハウ、実際の体験談などを発信してきました。そのなかで、テーマとしているのが、「誠意」です。かつての羽賀研二の口癖と思われたら嫌ですが、女性にも男性にも誠意をもった記事を書いて届けたいということです。パパ活に誠意も何もあったもんじゃないと思われるかもしれないのですが、それでもやっぱり女性には誠意ある態度で接したいし、男性にも欲しい情報を嘘偽りなく届けたいという思いです。

では誠意のある記事って何なのか。それはまだ、このように書いている記事も誠意があるのかどうか、自分でも分かっていません。正直なところ模索中なのです。今はとにかく、記事を書いて見直すときに「この文章に誠意はあるのか」と問いかけています。中途半端な状況なのは申し訳ないですが、書き続けることで見えてくる答えもあると信じ、続けていきたいです。

6. まとめ

パパ活ブログは、個人の経験を詳細に共有することで人々の価値観を刺激し、さらに性文化や男女関係の変化を記録するメディアとしても重要な役割を果たしているというのが私の考えです。歴史的に見ても、経済的な交換と感情的な関係が交差する恋愛の形態は多く見られてきました。パパ活という現象も、これを反映した現代の恋愛形態(あるいは疑似恋愛の形態)として、社会学的に分析される価値はあるでしょう。

現代の性文化や男女関係がどのように発展していくのかを考える上で、パパ活ブログが果たす役割は大きく、これからも交流と情報の共有がさらに深まっていくことを期待しています。

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